トールン族(独龍族)

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dulong zu Drung ethnic minority group
人口は5816人。雲南省貢山トールン族ヌー族自治県の独龍江流域の渓谷地帯に住んでいる。トールン族の言葉を使用し、漢・チベット語系、チベット・ミャンマー語派に属する。この民族は文字を持たない。トールン族の人びとは以前から万物に魂があることを信奉し、自然界の物を崇拝し、万物に霊が存在することを信じている。新中国成立後、この民族の願いによって、自分たちの使っている独龍を民族の呼称として使うことになった。新中国成立前の20世紀40年代においては、山と川に隔てられていたことと歴代の反動支配の搾取により、トールン族の人びとの社会的生産力の発展水準は低く、基本的にまだ父系家族公社制にあり、原始的な木、竹でつくった簡単な道具を使い、焼き畑農業に従事していた。年間生産量が低かったため、採集と漁獲・狩猟が依然として生産を補完するために不可欠のものとなっていた。トールン族の人たちは勤勉で、お客様を大切にし、友情をたっとび、いつでもある家になにか用があったら、村全体が助けることになっていた。しとめた野生の動物は、一般には狩猟に参与したもののすべてがその分け前にあずかることができる。信義を重んじ、約束したことは守り、質素な良好な道徳意識を持ち、「夜に戸締まりはせず、道に落ちている物を拾う人もなく」ということが、トールン族の人たちの伝統的な美徳である。

“喀雀哇”はトールン族の唯一のお祭りで一般的に旧歴の十二月に行なわれる。当日、各民族と部落は団体で狩りをし、豚や鶏を殺す。そして、部落の主婦たちは食物を各家族に配当する。それは“分食”と呼ばれている。トールン族は牛の勝ち取り活動もある。朝、人々は村の広場に集り、鑼の音に従って手に手をつなぎ、トールン族の伝統的な踊りを踊り始じめる。
トールン族(独龍族)−雲南少数民族